汗腺を鍛えて熱中症予防!
汗腺を鍛えるってどういう意味?とタイトルを見て来た方は思っているかと思います。熱中症になってしまう理由の一つは「汗をかくのが下手」だからです。
汗をかくのが下手とはどういうことなのか?また上手に汗をかくようにはどうしたらいいのか?をご紹介いたします。
そもそも汗ってなに?
まずは汗のメカニズムから説明しましょう。
まずは脳が危険信号を出すところから始まります。脳は40度を超えてくると茹で卵のように熱され、非常に危険な状態になります。それを避けるために汗をかくように体に命令し、体の温度を下げようとします。
その汗はどこから来るのか?それは血液から作られます。血液が汗腺を通り、肌に出来ているのが汗です。
汗をかくのが下手とは?
汗をかくのが下手というのは以下2つことを指し、それぞれ熱中症となる危険性があります。
1つ目は「汗をかきにくい」です。
サウナに入っていても人より汗かかないなど、なかなか出ない方はいませんか?これは最近はエアコンなど自分自身で体温調整が不要になってきていることから、汗腺が衰えてきていることが原因です。
なかなか汗が出てこないため、体の体温が調節できず、熱中症となってしまいます。
2つ目は「汗からミネラルが出てしまう」です。
そもそもなぜ汗はしょっぱいか皆さんご存知でしょうか。それは汗に塩が含まれているからです。では、なぜ汗には塩が含まれているのでしょうか?
それは汗をかくと血液が汗腺を通るときに、血中に含まれているミネラルの「ナトリウム」と「塩素」も一緒に体外に排出され、体外でナトリウムと塩素が合わさって塩になります。汗をかくのが下手な人は、より多くのミネラルが体外に排出され、体内のミネラルが少なくなり、熱中症の中でも「熱けいれん」とよばれる筋肉痛やこむら返り、筋肉の痙攣などが起きます。
上手に汗をかくには?
それでは上手に汗をかくようにするにはどうしたらいいのか?それは汗をかいて汗腺を鍛えてあげればいいのです。
方法はいろいろあります。運動もそうですが、普段から運動が難しい方は岩盤浴やサウナも有効です。
また、より身体に負担を少なく汗腺を鍛えられる方法は半身浴です。
半身浴でお湯の温度を38~40度に設定し、お湯の量は心臓よりも下にしてください。入浴時間の目安は20~30分です。
重要なのは、半身浴をする「前」、「半身浴中」、「半身浴後」のどのタイミングでも水分を補給することです。
いかがでしたでしょうか。是非熱中症予防の一つとしてあなたの汗腺を鍛えてみてください。